真似しないこと
私は服飾好きです。
いいなと思った格好はけっこう真似して取り入れます。真似好きです。
いいなと感じたことはどんどん真似して取り入れていけばいいと思います。
結局真似の積み重ねが総じてオリジナルに発展するのであれば真似はいい事。
しかし、振り返ると、「いいな」と思ったことだけ取り入れてるわけではなく
逆に真似しないということがけっこう自分のパーソナリティを構成する上での要点だと思ったのは最近のこと。日々、真似したいって思うことはそうないけど真似したくないなということはたやすく遭遇する。 反面教師というやつです。
というのも私は自意識過剰でいわゆる「イタイな」と思われたくない
という思いが強くてアンテナをビンビンに張っているので、
周囲の「イタイ」がよく目につきます。この世はイタイの地雷原です。
もっとも「イタイ」というのも所詮は自分基準でしかないですが、
それこそセンスとはイタイの地雷原を避けた轍とも言える。
イタイ見た目・話し方・マナー・歩き方・姿勢・態度・酒癖・仕事の失敗 ...
私の好きな格言として宮本武蔵の残した
「我以外皆我師」
という言葉があります。読んで字の如く「万物は皆何かを教えてくれる先生」だという意味です。私はこの言葉を
「どんな人でも何かひとつくらい取り柄はあるから、ここはひとつ広い心でそこんとこ見てみようや」
的な解釈でいわゆるいい人ぶるがための格言として自分に落とし込んでいたんですが、
しかし私は小さいので広い心など持てないです。イタイ面ばかりが目につくんですから。
だけど真似しない事も重要だと考えるとすっと理解出来ました。
「万物は良い面・悪い面を併せ持つが、悪い面でも取り入れないことが手本となる」
そう考えていると少しだけ寛大になれる気がした日でした。